以前、この記事を書いた時の僕は、どこか「成功者のメソッド」をなぞるような、上辺だけの言葉を並べていた気がします。
でも、40歳を過ぎ、体に変化が訪れ、円形脱毛症に悩み、一時は「もう海には戻れないかもしれない」「会社にも行きたくない」とまで思い詰めた今、改めて気づいたことがあります。
「なりたい自分」を具体的に思い描く力は、単なる成功法則ではなく、折れそうな心を支えるための技術かもしれません。
1. どん底の時に、僕が見ていた景色
円形脱毛症が悪化し、鏡を見るのが辛かった時期。僕の頭の中は「抜ける髪の毛」と「誰かに見られたらどうしようという周囲の視線」への恐怖で埋め尽くされていました。
その時、ふと以前の自分の記事に目が止まりました。そこに書いてあったのが、意識的に始めたビジュアライゼーション(視覚化)でした。
- 🌊 鏡の中の自分ではなく、波待ちをしている自分の背中を思い出す
- 🚶 のんびりと散歩しているときの自分を思い出す
- 🥘 タイの大きな部屋で、家族と笑いながら辛い料理を食べている匂いや味を想像する
不安という「目に見えない怪物」に対抗するには、それ以上に強い「解像度の高い良いイメージ」を脳に送り込まなきゃだめだと思ったんです。
2. 実践:心を整える「3つのステップ」
僕が朝の静かな時間や、仕事の休憩中、着替え中や食事中にやっているシンプルな方法です。
① 「五感」をすべて動員する
ただ映像を見るだけではなく、「温度」「音」「匂い」を付け加えるということ。
🟦 ビジュアライゼーションのやり方(シンプル版)
正直、難しいことは何もいらない。
自分がやっているのはこれだけ。
① 目を閉じる
② 理想の状態をイメージする
③ できるだけリアルに想像する
④ そのときの感情まで感じる
たったこれだけ。
時間も1〜3分くらいでいい。
🟨 ポイント(ここが大事)
うまくやろうとしなくていい。
ぼんやりでもいいし、途中で雑念が入っても問題ない。
大事なのは
👉「一瞬でもその状態を感じること」
例えるなら、海ならテトラにあたった波のしぶき、磯の匂い。
旅なら、行ったことのないタイのお寺の御香の匂いや、屋上のきれいな景色、裸足で触れる冷たい床の感触。
② 「結果」ではなく「プロセス」を描く
パドルアウトしていく時のきれいな形。いい波が近づくときの高揚感。プチトリップで非日常を初めて発見するワクワク。その「過程」にこそ、心が整うヒントがあります。
③ 「紙に書く」ことで、脳に定着させる
イメージしたことを、手帳やブログの「思考ノート」に書き出します。脳にとって「書く」という行為は、そのイメージが現実であることを教え込む強力なスイッチになります。
僕の場合、プライベート用、仕事用に手帳を使い分けています。
プライベート用にイメージした内容そのものを書き出します。
自分が海に行き天気が良く、風が優しいオフショアでサイズはロングに嬉しい腰腹、乗ってる時のフェイスの色はきれいなエメラルドグリーンだったなど、解像度をなるべく高くしておきます。
3. 最後に:未来を当てる予言ではない
ビジュアライゼーションをやったからといって、明日すぐに髪が生えてくるわけでも、宝くじが当たるわけでもありません。
でも、「良いイメージ」を持っている間だけは、不安から解放されます。
リセットとは、何かを足すことではなく、余計なものが抜けること。
前回の旅で気づいたこの感覚と同じです。頭の中のノイズを消し、自分が本当に大切にしたい景色だけを残す。
またすぐに元に戻ってしまうかもしれない。
それでも、そのたびに少しだけ整えられればいい。そんなふうに思っている。


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