町の梅まつりで気づいた、季節と心が戻る瞬間

春の訪れを感じる梅まつりの風景と静かな癒しの時間 未分類

冬の終わりから春へ移り変わる、あの短い時間が昔から好きだった。

空気はまだ冷たいのに、光だけが少しやわらかくなる。
でもその景色は、一瞬で終わってしまう。
だからこそ、どこか儚くて特別に感じる。

円形脱毛症になってから、外に出ること自体が少しずつ減っていった。
出かける場所も、気づけば決まった場所だけになっていた。

それでも、季節の移り変わりだけは毎年ちゃんと見ておきたい。
特に、冬から春へ変わる合図のような梅の花が、幼い頃から好きだった。
桜よりも、どこか静かで落ち着いているからかもしれない。

そんな中、奥さんに誘われて町の梅まつりへ行くことになった。

正直、ひとりだったら行かなかったと思う。
規模もそこまで大きくないと聞いていたし、少し面倒にも感じていた。

でも「家族となら楽しめるかもしれない」と思い、向かうことにした。


会場に着くまでがすでに試練だった

場所は横芝光町にある坂田城跡地。
小高い丘の上にあり、急な階段を5分以上登らなければならない。

久しぶりに息が上がった。

そして階段を登りきった瞬間、
目の前に広がった景色を見て、思わず立ち止まった。

—— 癒しだった。

一気に濃くなる梅の香り。
桜とは違う、やわらかな白い花びら。
風に揺れる木々の音。

その場に立っただけで、気持ちが静かにほどけていくのが分かった。


気づけば「癒されに来ていた」

ウォーキングのつもりだったのに、
いつの間にか完全に癒しモードに入っていた。

会場は想像よりも広く、
ゆっくり歩きながら1時間ほど見て回った。

次はどんな梅があるんだろう。
自然と前へ進みたくなる。

写真を撮りたいときは撮り、
香りを感じたくなれば立ち止まる。

五感に覚えさせるような時間だった。


画面の前では得られない感覚

ここは歴史ある場所でもある。

帰り道、今は跡地になっている城を想像しながら歩いた。
「ここに本当に城があったんだろうな」と思うだけで、
景色が少し違って見える。

PCやテレビの前では絶対に体験できない時間だった。


帰り道に気づいたこと

帰る頃には、
子どもの頃に戻ったような好奇心が湧いていた。

そして、大人になったからこそ感じられる癒しがあることにも気づいた。

帰りに梅酒を買った。
「飲みたい」と思ったのは、久しぶりだった。


遠くへ行かなくても、
季節はちゃんと用意されているのかもしれない。

ただ、自分から探しに行くだけで、
それはすぐ目の前に現れる。

そんな一日でした。

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