小さい頃から、クリエイティブなことが大好きだった。
絵を描いている時のあの集中。
DIYをしている最中の静けさ。
何かを作っている時だけ、周りの音がすっと消えて、自分の中の深いところに入っていける感覚がある。
あの没頭している時間は、ただ手を動かしているだけじゃない。
自分に向き合い、無心の奥にある本心と向き合える時間だった気がする。
ふと目に入った3Dプリンターのセール情報
そんなある日、ふと3Dプリンターのセール情報を見つけた。
正直、最初はそこまで本気で買うつもりではなかった。
少し遊び感覚。
でも、その説明文に目が止まった。
初心者でも簡単に印刷できる
機械の細かい調整にそこまで集中しなくても使いやすい
その言葉に、かなり惹かれた。
昔からものづくりは好きだったけれど、機械の複雑な設定が必要だと続かないかもしれないと思っていたからだ。
最初に選んだのは少し大きめのモデル
そこまで完璧な仕上がりじゃなくてもいい。
まずは使ってみたい。
そう思って、一番下のモデルではなく、その一つ上の少し大きめの印刷サイズのモデルを選んだ。
ここは今思っても正解だったと思う。
大きさに少し余裕があるだけで、作れるものの幅がかなり広がる。
アプリを開いた瞬間、世界が広がった
実際に使い始めて、一番驚いたのは専用アプリだった。
中にはデータが山ほどある。
本当に驚くほどたくさんある。
まるでGoogleで検索するように、欲しいものを探せる。
思いついたものを検索して、
あ、これ欲しかった
と思ったら、すぐに印刷できる。
この手軽さにかなり感動した。
30分で形になる感動
平べったい小物なら、30分ほどで印刷が終わる。
最初に完成品を手に取った時の感動は、今でも覚えている。
本当に、自分が欲しいと思ったものが目の前に形になっている。
しかも想像以上に綺麗だった。
正直、もっと粗いものを想像していた。
でも実際はかなり綺麗で、十分納得できる仕上がりだった。
この瞬間に、
これはただの遊びじゃ終わらないかもしれない
そう思った。
子どもたちの笑顔から始まった
最初のほとんどは、子どもたちのための印刷がメインだった。
とくに、ポケモンのニャオハやニンフィアを作った時は、本当に最高に喜んでくれた。
完成したものを手に取って、目を輝かせながら見ている姿を見た時、それだけでも買った甲斐があったと思えた。
ただの遊びで買ったはずの3Dプリンターが、家族の中に小さな笑顔を増やしてくれた。
その時間がすごく嬉しかった。
少しずつ、本気になっていった
子どもたちのフィギュアをある程度作ったあと、今度は自分たちの生活の中で使えるものが欲しくなってきた。
ここで、少し何かが閃いた気がした。
欲しいサイズのものを、自分で作ればいい。
市販品で「もう少しこうだったらいいのに」と思っていたものを、自分に合わせて形にできる。
そこから毎日のように試行錯誤を繰り返した。
既存のデータを編集したり、ゼロから形を作ったり。
気づけば、遊びから始まったものが少しずつ本気になっていた。
作ったものは本当にたくさんある。
- 物を掛けるフック
- スマホスタンド
- iPadスタンド
- ポケモン型のコースター
- ポストイットケース
- iPhoneケース
- ペンスタンド
- ゲンガー型の歯ブラシスタンド
- 折りたたみハンガー
- サプリメントケース
思いついたものを次々と形にしていった。
家族も、3Dプリンターがあることで生活が少し便利になって、嬉しそうだった。
その空気がまた嬉しかった。
売れるかもしれない、という感覚
そんな中で、ふと思った。
自分のアイデアを形にしたら、売れるんじゃないか。
そこから何時間もかけてデータを作成した。
最初に作ったのは、サーフボードを壁に掛けるためのハンガー。
自分が本当に欲しかったものだった。
試しに黒のフィラメントで出力して、メルカリに出してみた。
すると、3日ほどで売れた。
しかも、自分が思っていた以上にしっかりした値段で。
この瞬間の感覚は今でも忘れられない。
「本当に売れた」
ただの趣味だったものが、誰かの価値になった瞬間だった。
その後、色違いでも出力してみると、20個以上売れていった。
たった1種類の商品だけで、3Dプリンター本体の代金をペイできてしまった。
ここで確信した。
これは副業にできる。
アイデア次第で、十分に価値あるものを作れる。
そう思った。
月5万円の副業になった
そこから、いろいろ試した。
もちろん売れるものもあれば、売れないものもある。
でも3Dプリンターの強みは、試すコストが圧倒的に低いことだった。
30gほどの小物なら、印刷コストは数十円で済む。
テスト費用が安いから、思いついたものをすぐ試せる。
PDCAを回しやすい。
ここは自分の性格にもかなり合っていた。
改善して、試して、また直す。
その繰り返しで、少しずつ売れる商品が増えていった。
気づけば、副業として月5万円の収入を達成していた。
遊びで買った3Dプリンターが、暮らしを便利にしてくれて、家族を笑顔にしてくれて、さらに副業にもなった。
今思えば、あの日たまたま見つけたセール情報が、自分の暮らしの流れを少し変えてくれた気がする。
これから始める人へ
フィラメントやプリンター本体はセールになることも多いので、気になる人はタイミングを見てチェックしてみてほしい。
自分みたいに、遊びのつもりで始めたものが、暮らしや副業を変えるきっかけになるかもしれない。


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